キャスト・スタッフ

奥西勝(86)役

仲代達矢(なかだい たつや) 仲代達矢(なかだい たつや)

1932年、東京都生まれ。1952年に俳優座演劇研究所付属俳優養成所入所。舞台「幽霊」のオスワル役で鮮烈デビュー。「どん底」「リチャード三世」「ソルネス」などの舞台で芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞、紀伊国屋演劇賞、ほか数々の賞を受賞。小林正樹監督『黒い河』(57)、『人間の条件』(59-61)、『切腹』(62)、黒澤明監督『用心棒』(61)、『影武者』(80)、『乱』(85)など日本を代表する映画作品に出演。テレビドラマでもNHK「新、平家物語」「大地の子」ほか代表作多数。1975年から俳優を育成する「無名塾」を亡き妻・宮崎恭子(女優、脚本家、演出家)と主宰。近年の主な出演作として小林政広監督『春との旅』(10・第20回日本映画批評家大賞・ダイアモンド大賞を受賞)、阪本順治監督『座頭市 THE LAST』(10)など、最新作として小林政広監督『日本の悲劇』が2013年公開予定。2007年には文化功労者となる。また13年2月2日(土)〜3月23日(土)まで、主演舞台「授業」を仲代劇堂にて公演する。

奥西タツノ(83)役

樹木希林(きき きりん) 樹木希林(きき きりん)

1943年、東京都生まれ。文学座付属演劇研究所、第一期生。70年代に「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」など話題のテレビドラマに出演し、その人気を不動のものとする。その後も独特な雰囲気を持つ個性派女優として幅広い分野で活躍。近年では映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(07)で第31回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、是枝裕和監督『歩いても 歩いても』(08)で第51回ブルーリボン賞助演女優賞、李相日監督『悪人』(10)で第34回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞など、数多くの映画賞を受賞している。最近の主な映画出演作として原田眞人監督『わが母の記』(12)、平川雄一郎監督『ツナグ』(12)などがある。

川村富左吉(73)役

天野鎮雄(あまの しずお)

1936年 、愛知県名古屋市生まれ。文学座付属演劇研究所、第三期生。大島渚氏主宰の「創造社」「山本安英の会」等を経て、地元を中心にラジオ・テレビ・舞台と幅広く活躍。若手演劇人養成のために「名古屋劇塾」を主宰し、「劇座」の代表でもある。東海テレビのトーク番組「天ちんの土曜サロン」のほか、「ミッドナイト東海」「さん!さん!モーニング」「アマチンのラジオにおまかせ」などラジオパーソナリティとしても有名で、 “アマチン”の愛称で広く親しまれてきた。現在、「アマチンアワーどえりゃあナゴヤ」(スターキャット)などに出演している。2006年度には文部科学大臣賞を受賞している。

※川村富左吉の「吉」の字の“土”は下が長い

若き日の奥西勝(35)役

山本太郎(やまもと たろう)山本太郎(やまもと たろう)

1974年、兵庫県生まれ。90年「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の「ダンス甲子園」で芸能界入り。91年、那須博之監督『代打教師 秋葉、真剣です!』で俳優デビュー。その後、テレビドラマ「ふたりっ子」(96)、「新選組!」(2004)、映画では深作欣二監督『バトルロワイアル』(00)などに出演。また、テレビ「世界ウルルン滞在記」などの体当たりレポートが話題に。高橋伴明監督『光の雨』(01)、行定勲監督『GO』(01)で、第11回日本映画批評家大賞助演男優賞受賞。瀬々敬久監督『MOONCHILD』(03)、井筒和幸監督『ゲロッパ』(03)、田中光敏監督『精霊流し』(03)で第46回ブルーリボン賞助演男優賞受賞。11年4月、脱原発活動を宣言し、活動家へ。主演映画・武正晴監督『EDEN』が12年11月に公開された。

ナレーション

寺島しのぶ(てらじま しのぶ)

1972年京都市生まれ。青山学院大学在学中の92年、文学座に入団。96年の退団以後、舞台、テレビ、映画など幅広く活躍。荒戸源次郎監督『赤目四十八瀧心中未遂』(03年)、廣木隆一監督『ヴァイブレータ』(03)で第27回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞はじめ、日本国内外で数多くの映画賞を受賞。2010年、若松孝二監督『キャタピラー』で、日本人としては35年ぶりに第60回ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞。2013年には御法川修監督『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』、若松孝二監督の遺作『千年の愉楽』が公開予定。本作では「光と影〜光市母子殺害事件 弁護団の300日〜」に続き東海テレビ作品のナレーションを務める。



監督・脚本:齊藤潤一(さいとう じゅんいち) 監督・脚本:齊藤潤一(さいとう じゅんいち)

1967年生まれ。関西大学社会学部卒業、92年東海テレビ入社。営業部を経て報道部記者。愛知県警キャップなどを経てニュースデスク、現在ニュース編集長。05年よりドキュメンタリー制作。これまでの発表作品は「重い扉〜名張毒ぶどう酒事件の45年〜」(06・ギャラクシー優秀賞)、「裁判長のお弁当」(08・ギャラクシー大賞)、「黒と白〜自白・名張毒ぶどう酒事件の闇〜」(08・日本民間放送連盟賞優秀賞)、「光と影〜光市母子殺害事件 弁護団の300日〜」(08・日本民間放送連盟賞最優秀賞)、「検事のふろしき」(09・ギャラクシー奨励賞)、「罪と罰〜娘を奪われた母 弟を失った兄 息子を殺された父〜」(10・ギャラクシー奨励賞)、「毒とひまわり〜名張毒ぶどう酒事件の半世紀〜」(10・ギャラクシー奨励賞)。劇場公開作品として『平成ジレンマ』(11・モントリオール国際映画祭出品)、『死刑弁護人』(12・日本民間放送連盟賞最優秀賞)がある。

プロデューサー:阿武野勝彦(あぶの かつひこ) プロデューサー:阿武野勝彦(あぶの かつひこ)

1959年生まれ。同志社大学文学部卒業、81年東海テレビ入社。アナウンサーを経てドキュメンタリー制作。主なディレクター作品「ガウディへの旅」(90・日本民間放送連盟賞優秀賞)、「村と戦争」(95・放送文化基金賞優秀賞)、「黒いダイヤ」(05・日本民間放送連盟賞優秀賞)、「約束〜日本一のダムが奪うもの〜」(07・地方の時代映像祭グランプリ)など。プロデュース作品に「とうちゃんはエジソン」(03・ギャラクシー大賞)、「裁判長のお弁当」(08・同大賞)、「光と影〜光市母子殺害事件 弁護団の300日〜」(08・日本民間放送連盟賞最優秀賞)など。劇場公開作としては『平成ジレンマ』(11)・『死刑弁護人』(12・文化庁芸術祭優秀賞)でプロデューサー、『青空どろぼう』(11)『長良川ド根性』(12)で共同監督・プロデューサーを務める。個人賞として、日本記者クラブ賞(09)、芸術選奨文部科学大臣賞(12)。

音楽:本多俊之(ほんだ としゆき) 音楽:本多俊之(ほんだ としゆき)

1957年生まれ。78年大学在学中に初のリーダーアルバム「バ−ニング・ウェイヴ」を発表、日本を代表するサックス奏者である。作・編曲家としても、多数リリース。映画作品は『マルサの女』(87・日本アカデミ−賞最優秀音楽賞)を始め一連の伊丹十三監督作品のほか、『人魚伝説』(85)、『秋深き』(08)など池田敏春監督作品、また世界で公開されたりんたろう監督アニメーション映画『メトロポリス』(01)、『よなよなペンギン』(10)、などで音楽を担当。東海テレビでは「検事のふろしき」(09)、『青空どろぼう』(11)、「議会のかたち」(11)、『長良川ド根性』(12)に続き、5作目となる。

音楽プロデューサー:岡田こずえ(おかだ こずえ)

映画『マルサの女』(伊丹十三監督)、『ガンヘッド』(原田眞人監督)、『バカヤロー!シリーズ』(森田芳光総指揮)などの音楽制作から、映画・TV・CM・舞台の音楽を制作。アニメーション映画『時をかける少女』、『サマーウォーズ』(細田守監督)なども手がけている。また近年は、著作権・海外ライセンスなどにも詳しい音楽プロデューサーとして作品作りに係わっている。東海テレビ作品は「検事のふろしき」(09)、「毒とひまわり」(10)、「母の絵日記」(10)、『平成ジレンマ』(11)、『青空どろぼう』(11)、「議会のかたち」(11)、『死刑弁護人』(12)、『長良川ド根性』(12)に続いて9作目。

撮影:坂井洋紀(さかい ひろき)

1974生まれ。名古屋学院大学外国語学部英米語学科卒業、97年映像関係のプロダクションを経て、東海テレビでカメラマンとして報道現場に立ちニュース取材を担当。2007年、東海テレビプロダクショ入社。「重い扉〜名張毒ぶどう酒事件の45年〜」(06・ギャラクシー優秀賞)、黒と白〜自白・名張毒ぶどう酒事件の闇〜」(08・日本民間放送連盟賞優秀賞)、「毒とひまわり〜名張毒ぶどう酒の半世紀〜」(10・ギャラクシー賞奨励賞)と名張毒ぶどう酒事件を追い続けている。

編集:奥田繁(おくだ しげる) 編集:奥田繁(おくだ しげる)

1968年生まれ。東京写真専門学校ビデオ科卒業、88年エキスプレス入社。ニュース、ドキュメンタリーの編集担当。主な作品は「はたらいてはたらいて」(92・日本民間放送連盟賞優秀賞)、「オオシカの村」(93・文化庁芸術祭作品賞)、「とうちゃんはエジソン」(03・ギャラクシー大賞)、「裁判長のお弁当」(08・同大賞)、劇場公開作としては『長良川ド根性』(12)。また「重い扉」(06・ギャラクシー優秀賞)からの名張毒ぶどう酒事件を取り扱った連作ドキュメンタリー作品の編集を担当してきた。